K-POPアイドルのマスターだったときの話②
↑この記事の続きです!
さて、現場で推しを初めて見て&撮ってからというものの、追っかけるやで!!!写真撮るやで!!!と強く意気込んでいたわたしでしたが、その最初の壁は「一緒に現場に行ける人がいない」ことでした。
ぶっちゃけ、韓国の現場って1人で通うのマジでキツいです。
何がキツイって待機時間がとにかくめちゃくちゃ長いんですよ。待ってるあいだ暇〜っていうのはうまく暇つぶしすればいいだけなんですけど、一番困るのはトイレに行きたい時。
下手に1人でトイレに行こうとしようものなら、席を立ってる間に列が移動してた……とか、取ってた場所がなくなってた……とかそういうことがすぐ起きます。
あと、トイレ以外にも韓国では唐突にわけのわからない事件が勃発したりしがちで、そういう時にぼっちだと動揺を受け止めきれず行動を見誤り、不甲斐ない思いをすることもままあります。
元々別のK-POP界隈で多少オリキ的なことをしており、そういうことをすでに何度か経験していたので、余計に1人で現場行くのが嫌だったんですよね……。
そんなこんなでぼっちが嫌すぎて悩みに悩んだ末、わたしは同行してくれる人をネットで探すことにしました。
で、結局探し始めた翌日には同行者が見つかりました。奇跡かよ。
相手は同い年のはずなのにどうみても中1ぐらいにしか見えない合法ロリ美少女で、最初は「美人局か?」と思ったりもしました。でも仲良くなってみるとふつーにめちゃくちゃオタク(喩えると2chの専スレに常時張り付いてるタイプ)、かつツンデレだけど超絶いい子だったので、一緒に現場に行くのがとても楽しかったです。
その子は半年しないうちにオタクを降りてしまいましたが、その子のお陰で学んだことはとても多かったです。連絡取れなくなっちゃったけど元気にしてるかな……。
マスターをやろう=できるだけ全部の現場に行っていいポジションで写真を撮ろうと思う場合、誰とパーティを組むかっていうのはかなり重要だと思うんですけど、一発目から良い仲間に出会えたと思います。
マスターやいわゆるTO的なことをやっていくうえで養うべき基本要素って、
- ミーハーすぎない
- 情報収集能力が高い
- 目ざとい
- ある程度の図太さがある
- 機動力が高い
- 時間に余裕がある(あるいは捻出する意思がある)
- 仲間を大事にする
- 気を確かに持っていられる
この辺が挙げれるのかなと思っているんですが、これは一緒に動いてくれるヲタ仲間にも求めるべき要素だと思います。マスター業への向き・不向きとかは長くなるのでいつかまた別の記事で……。
ちなみにふつうにオタクしたい人はこんなことは一切考えなくていいです。むしろミーハーであるべき。それが一番楽しい。多分。
で、こういう素質は現場をこなせばこなすほど磨かれていって、徐々にタフ度が強くなってきます。
図々しさや厚かましさのレベルも高まってくるし、余裕も出てきて、そういうのがあのTO特有のなんかこわいオーラに繋がっていきます。
さて、突然ですが、写真撮る上で死ぬほど邪魔ランキング上位に食い込んでくるのが、スマホで写真撮ろうとしてめっちゃスマホ掲げる一般人と現場初心者ヲタです。
↑こういうやつです。今見ても不快感がすごいというか……トラウマみたいな………あ、頭が…………。
これについては、多くの韓国人オリキ&写真撮るヲタクが「おめーのスマホで何が撮れるっつーんだよ」と思ってるし、ぶっちゃけスマホ叩き割りたいと思っている……はずです。少なくともわたしとわたしの周りはそうだった。。でも前の人がスマホ掲げ始めると見えないから後ろの人もスマホ掲げざるを得ない……みたいな負のループに陥るんですよね……エンドレス地獄ループ……
わたしも最初の頃は「うわめっちゃ画面かぶる邪魔……」と思いつつもなにも言えませんでした。せっかく地方遠征したのに全然写真撮れんかった……死にたい……みたいなこともあったりなかったり……。
しかし、帰国直前の頃には現場で「ちょっと前の人~手挙げないでもらえます〜!?(※韓国語)」とか野次を飛ばせるぐらいまでには図太くなってました。てか今思うとすげ〜こわいオタクじゃん……ヤバ……
でも、それぐらいやらないといい写真撮れないし、いい写真撮れないとマスターとしてのバリューが出せないんですよ……。ヲタクとしての生存問題に関わる大問題です。
ということで、わたしも生存戦略としての図太さ的なものを手に入れました。わりと小心者なタイプだったんですけど、必要に迫られるといろいろ変わるんですね……。
とはいえ、ガチでヤバいレベルのヤバい怖いオタク(語彙とは)はもう常識の範囲外みたいな感じだったので、ああはなりたくないな〜と思いながら暮らしてました。そういうオタクとも対峙しなきゃいけないから自然に神経太くなってく的なね。。怖い世の中ですよ。(?)
しかも、舞台は日本じゃなくて韓国だから……まあ、なんというか全体的に更にタフになりますよね。
アジアで生き抜く力の片鱗みたいなものを手に入れることができたのかなと勝手に思ってるんですけど、それはわたしの人生においてはすごく大きなメリットだったのかなと思います。
あと帰国後、「韓国行ってなんか強くなったな!?」と大学同期とかにめっちゃ言われてたけど、韓国に住んだからというよりマスター業とかいう特殊な活動をしていたせいだと思う。
ちなみに、マスターやめてからその図太さはほとんどなくなりましたが、アジア旅行における買い物での値切り交渉とか、そういう面で相変わらず活躍してます。
そんなこんなで、今回は、1人で現場行くのすら渋っていたいちオタクも、現場で叩き上げられてメンタルが強靭になっていった(けど現場離れたら戻った)という話でした。
後半マスターあんま関係ないっすね……すみません……。
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