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そもそもK-POPにおける「マスター」とは何か

↑こんな記事を書いていますが、そもそもマスターって何やねん、アイマスかなんかかいな、という方もたくさんいると思うので、マスターが何なのかについてを元マスターの身から書きます。

 

K-POP界隈で言うところの「マスター」とは、私設ファンサイトの管理人のことです。

↑こういう写真を撮ってサイトを更新している人のことです。せっかくなのでわたしが個人的に今一番好きなサイトのマスターさんが撮った写真を貼りました。最高か。

 

マスターは、もちろん写真や動画のスキルがあるすごい人が多いですし、いろんな意味でっょぃファンなのは事実だと思います(というか強くならないとやってられない)。

でも、あくまでファンサイトの管理人であり、それ以上でも以下でもありません。なぜかマスターというだけで神仏のように崇めている人を見ることがありますが、日本で言うところのオリキ、TO的なものに他なりません。

 

 

日本の現場と全く一緒で要は濃いヲタなので、厄介・花畑・メンヘラ・虚言あたりが紛れてたりすることもあるし、出禁(あるいはどっかの界隈で出禁になって流れてきた人)がいたりもします。というか私生活投げ打って大金注ぎ込んでパパラッチみたいなことしてる時点でそもそもどっか普通じゃないです。いい人ももちろんいますけど。名称ややってることがちょっと違うだけで、日本のアイドル界隈あんまり変わんないです。写真が最高である割合は非常に高いですが。

 

そもそもの話になりますが、実は韓国ではマスターという呼び方はあまりしなくて、ホンマ(홈마)と言うことがほとんどです。これはホーム(ページ)マスターの略で、日本でいうところのウェブマスターのことです。

なので、基本的には自分でサイト(だいたい会員制)を作って運用をして初めてマスターと呼ばれるようになります。

ちなみに、写真や動画を撮るヲタ全体のことはチクトク(찍덕)と呼びます。その中でも高級機材を抱えてる人たちは大砲(대포)と呼ばれたりします。

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図にするとこんなかんじ。

肌感として、YouTubeやSNSへのアップや、ブログ運用止まりは厳密にはマスターと呼ばない傾向が強い気がします。サーバー維持費やドメインを払ってまで本腰を入れることでやっと一人前のマスター、みたいな風潮。たぶんそれくらい本気でやってこそ有名ヲタ名乗っていい、みたいな感じなんだと思います。

というか誰でもマスター名乗ってたら界隈に流通する画像や動画のクオリティが下がりかねないので、ある程度技術的にスキルを持ってる者がマスターと呼ばれるべき、みたいな自然浄化作用?がファンの間で起きているのかもしれません。

 

マスターにまつわる嘘

さて、日本のネットを徘徊していると、マスターについていろんな嘘情報が流れています。ていうか書籍でもソース不明の謎情報見たことある。

ということで、せっかくなのでよく見る二大都市伝説(?)についてたぶんほんとの話をしようと思います。

 

その①:マスターの運営するファンサイトは、活動を公式的に許可されている

⇒嘘です。

こんなこと言い出した奴誰やね~ん!いろんな界隈にマスターの友達いたし、実際マスターやってたけど、ぼかぁそんな話一度も聞いたことないぞ……。

 

……いや、正確には、食品ケータリングや献花・大規模なプレゼント送付をはじめとする通称「サポート」など、事務所の許諾が必要な活動を実施していることもあるんです。でもそれはあくまで案件ごとの許可*1であり、活動を包括的に認めてるものではない。

あと、運営がアレな界隈だと、特定のマスターとスタッフがズブズブになってることがあったり……なかったり……特定のマスターとスタッフが繋がってたり繋がってなかったり……ということがあったりもしますが、辟易しているファンも多いと思います。し、実際そういう話でマスターが炎上してることもたまにあります。言語の壁などで、日本のファンからは見えにくい部分かもしれません。。

  

その②:マスターは、事務所公認で撮った写真をネットに上げていいことになっている

⇒完全に嘘です。

前述したとおり、特定のファンだけ表向きに認可!みたいなことをしたら界隈は火の海です(すでに炎上した界隈もあるかもしれない)。

なのにどうして写真や動画が上がってくるのかというと、①韓国の音楽業界における暗黙の了解と、②強い執念で何が何でもアップしてるからです。

韓国がいくら日本ほど厳しくなくて、撮影OKな現場が多いとはいっても、実際には撮っちゃダメな現場も当然あります。が、マーケティング的に非常に重要な役割を果たしているため(ここの話はいつか詳しく書きたい)、事務所側からいろいろお目こぼしされてます。勝手に写真集とかDVD作って売るのとかもほぼほぼ黒なんですが、取り締まられてない場合はお目こぼしです。界隈によっては出禁沙汰になってたりもします。

あと、撮影禁止のはずの現場の写真や動画が上がってきているアレは、完全にマスターとしてのプライドです。希少価値が高いから、危ない橋渡りたくなっちゃうみたいな感じです。この現場私が撮らなくて誰が撮る!的な。まぁ違法(?)なんですけど。わたしも昔は撮ったりしてましたけど……ハハ……

 

 

というわけで、ここまで色々書きましたが、マスターはあくまでファンサイトの管理人です。気合の入った写真の上手いヲタです。関係者ではないです。ただのヲタなのでいい人も悪い人もいます。

実際、「こいつ現場で会うとほんといけすかないけど写真だけは最高なんだよな……」みたいな人とかも結構いたりします。というか正直ネット見てるだけじゃいい人なのか悪い人なのかあんまりわかんないですし、現場の常連になるとかじゃないかぎり、知る必要もあんまりないんじゃないかと思います。

とりあえず、マスターの技術と推しドルの見た目の素晴らしさに感謝しましょう。目に見えるものだけを信じることが、ファンにとっての一番の幸せである場合も多々あるのです。

 

おわり。

 


 

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*1:ちなみに、サポートは個人やサイトを持ってない団体でも実施の許諾を取れることがほとんどです。当然日本人ファンによる団体でもいけることがほとんど(マジでいろいろ大変だけど)。日本のファン頑張れ超頑張れ……!

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