オタク、人生初のホストクラブに謎のデジャヴを感ずる(前編)
ゴールデンウィーク初日、歌舞伎町にて人生初のホストクラブを体験してきました。キャッチのお兄さんに連れて行ってもらって入ったのは、初回3000円飲み放題90分制の、そこそこランクの高いお店でした。
完全に思い付きと悪乗りだったんですが、かなり面白く、というかものすごいデジャヴを感じ、かつ「よ~し、またホスト行ってみよ~っと!」という気持ちになったので(これは自分でも驚きです)、いちオタクの視点からのレポを書き留めておこうと思います。
ちなみに筆者は元ドルヲタ(当時は月収の9割を惜しみなくアイドルに課金してた)で、現在は2次元の推しをペロペロしているタイプのオタク喪女です。
まずは箇条書きでざっくり感想。
- めっっっちゃ乙女ゲー(あるいは夢小説)の世界
- 初回90分=キャラ別チュートリアル6本ノックだった
- ホスト、写真より実物の方が顔がいい説
- 重課金勢は初対面でバレる
- 普段異性との接触なさすぎるとたまにパニックを起こす
- シャンパン追加とかいうアイテム課金
- アイドルとかゲームよりコスパいいかも?
- 次は男装メンキャバに行きたい
それではここからちょっと詳しくレポしていきます。長くなりそうなので前後編に分けるよ!今回は1~3までお伝えします。
めっっちゃ乙女ゲー(あるいは夢小説)の世界
オタクだし喪女だしホストなんてどうせ楽しめないもんだと勝手に思い込んでいたんですが、新鮮かつやや身に覚えのある非日常感……ハッ……この感じ知ってる……もしかしてわたし、今、乙女ゲーの主人公になってる……!?みたいな感じでかなり楽しめました(乙女ゲーあんまプレイしないんでどっちかっていうとなんか夢小説みたいだナ~と思ってましたが)。
こういうのってフィクションだけの世界だと思ってたけど現実でも体験できるのか~!と、ちょっとしたアハ体験です。同時に、これオタクがハマるとやばいやつ~!!!!!というのも強く感じました。でもこの不思議体験、マジでオタク女に体感してほしい……!!なんかよくわかんないけどすごいので。ホストはオタク女こそ楽しいんじゃないかと思います。
あと、後述しますがわたしは喪女すぎて普段異性との接触がほとんどなく、ボディタッチに軽くパニクったりする一面もあったんですが、なんというか、VRだと思い込めばもう少し冷静になれそうな気がします。いや実際ホストってVRみたいなとこある。仮想現実ですよ。というか、仮想現実だって割り切ったほうが楽しめるんじゃないだろうか、と。趣味って現実と陸続きにしすぎちゃうと面白みがなくなるじゃないですか。そういうことです。オタクでもそうだけど、深入りしすぎると絶対辛くなってくるので、適度に遊ぶのが大事じゃないかなと思いました。
ちなみに今回行った店は有名な系列店の中でもわりとレベルが高いところだったので、わりとイケメンまみれで、そういうとこも乙女ゲーっぽかったです。今度は安いとこにも行ってみようと思いますが、オタクは高級店に行った方が楽しめるかもしれないという仮説が立ちました。
初回90分=キャラ別チュートリアル6本ノックだった
ご存知の方もいると思いますが、ホストクラブの初回入店では時間内に複数のホストが代わる代わる席に着き、名刺をくれて自己紹介をしつつ接客してくれます。
で、これが完全にキャラ紹介チュートリアルみたいな感じなんです。ちょっと尺長めの。しかも最初から親密度がかなり高い。そうか、全員攻略可なのか~!なるほどなるほど!とか思いながら接客されてました*1。
わたしの入ったお店では初回90分で6人のホストが席についてくれましたが、全員しっかりキャラ立ちしてました。顔のタイプも性格も全然違うし、アプローチのかけ方とかも全然違う。
ギャグ100連発で笑わせてくる人、スパダリ男、チャラ男、めちゃくちゃ初々しい新人さん、謎の泥酔男、などなど。あと、一番イケメンそうだなぁと物見気分で指名しておいた人は、なんか、うた☆プリとかに出てきそうな王子様オーラをまとったすごいイケメンだった*2。
ほんとにいろんな人がいます。しかもプロだから気遣いできるし、優しいし、なんかマメ。アプローチの仕方で得意・苦手はあると思いますが、そこも含めて面白いです。苦手なタイプにぐいぐい来られるのもなんかマンガっぽくて面白い。正直、ホストって、なんかもっとチャラくて上からで女に金を使わせる~!って感じの人ばっかなのかと思ってたんですけど(偏見)、うまいこと課金ポイントを作ってATMから上手に金を引き出してくれるタイプで、オタクと相性いいやんこれ……と思いました。ランクの高い店だったから余計そうだったのかもしれませんが。
キャッチのお兄さん曰く、歌舞伎町にはホストだけで200店舗ぐらいあるらしいです。最初は「へ~すげぇな!」というIQ5ぐらいの感想しか出てこなかったんですけど、店を出るころには、その200店舗の中に、未来の推しがいるかもしれない……という期待感を持たざるを得なかったです。今回行ったお店ではズドーン!と来るような子はいなかったんですけど、軽率なオタクなので、なんかそういう子に出会ってみたいな〜と薄ぼんやり思ってしまいました。あぶねー!!
ホスト、写真より実物の方が顔がいい説
まずそもそもの話なんですが、わたしは化粧っ気のある男の人は苦手じゃないタイプです。6、7年ぐらいK-POPヲタだったこともあり、濃いメイクやカラコンも全然OK。
でも、男の顔面白飛び写真がめちゃくちゃ苦手なんだよ~!
眉毛が細くて白飛びしてる感じの男性像がどうも苦手だったんですよ。だからホストは絶対顔で推せないと思ってた……のですが、実際行ってみたらそうでもない。
男本*3やWEBサイトで見ると、やっぱり写真はやたらと白飛びしていて、いかにもホスト~!あるいはV系~!みたいなテンションなんですけど、実際席についてくれるとふつ~にイケメンかよ……っていう子が多かった。むしろ写真どうしてそうなるんや。
最近よく、「おっ?新人アイドルか?」と思ったらホストだった、みたいな宣伝トラックや街頭広告、あるじゃないですか。あの感じです。ホストといわれると思い浮かべがちなメンズナックル!!!!とかメンエグ!!!!!みたいな人はほぼいないし、V系っぽい人もいるっちゃいるけど意外と多くない。どっちかっていうとアイドルっぽいんです、化粧っ気の感じも含めて。もちろんお店の傾向として、というところもあるのでしょうが、色々なお店のサイトなどを見ている限り、旧来的なホストのイメージはもうトレンドじゃないのかなと思いました。
あと、化粧っ気と書きましたが、カラコン率は高めです。アイメイクしてる子も結構いました。前述通りわたしは元Kぽヲタで、かつコスプレとかも多少見慣れてきたりしていることもあって、違和感は全然なかったですが、男のカラコン・メイク、絶対無理……という人は結構厳しいかもしれません。逆にそういう意味では一般人よりオタクのほうが顔への許容が緩いんじゃないかと思います。
まあ、顔面については、はじめは多少作画が好みじゃなくても、ずっと見てたら馴染んでくる作品とかもたくさんあるので……そんな感じでトライアンドエラーを繰り返すしかないなのかなと思いました。なんせ歌舞伎町だけで200店舗……!フゥ~!夢がありますね……!
言いたい事書きまくってたら3000字超えてしまったので一旦前編はここまでにします。
次回、「重課金勢は初対面でバレる」。バレました。