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2017年に買って読んで面白かったマンガ16選~少年誌&青年誌編~

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2017年に読んだマンガの総決算、2017年内に間に合わなかったどころか2月中に公開することすら間に合わない体たらくっぷりをみせており大変恐縮です。記事出す出す詐欺もいい加減にしろ!

というわけで2017年末ごろからちまちましたためていた、2017年に買って面白かったマンガの雑感をここに公開いたします。カテゴリ別にあいうえお順で掲載してます。みんな~!!マンガ読んで良さを語り合おうぜ~!!!

なお、この記事では少年誌・青年誌連載マンガのみまとめております。少女誌・女性誌連載マンガはまたいつか……。

※このページのリンクから本を購入していただけると、飯塚の懐がちょっとだけ暖まる→マンガ購入予算が増える→新しいマンガを買って読む→また面白かったものだけレビューで紹介というポジティブ連鎖が起きますので、何卒よろしくお願いします!イェーイ!

 

 

少年誌連載作品

悪魔のメムメムちゃん(1)~(4)

(2巻以降はここをクリック)


このマンガではいわゆる「ラッキースケベ」が受け取り手(=メムメムちゃん)にとって不幸なものとして描かれてるのがめちゃめちゃ面白いなと思います。主人公の下宿先の大家さん(爆乳)とか他の淫魔キャラとかが出てきて、スケベな展開が予測される度に「不穏な気配を察知……!」って気分になるんですけど、冷静に考えてその反応自体がシュール。あんまなんも考えず「かわいいな~アホだな~」と思いながら読めるのがラクでよいです。あとこのマンガ、コミックスの表紙デザインがすっっっっっごい良いんですよ……配色がめちゃくちゃかわいい上にキャラデザのかわいさと相まって最高の表紙……!新書版サイズのコミックス(400円台のやつ)で蛍光インク使ってるっぽいの豪華じゃない……!?と思いながら毎回購入してます(?)

 

うちのクラスの女子がヤバい(3)

(1・2巻はここをクリック)


思春期限定で使える超能力「無用力」を持ったクラスの女子たちとその周辺にまつわるオムニバスストーリー。「ちょっと不思議」のほうのSFですね。謎の組織&ベルトの伏線回収があっさりしすぎててちょっと拍子抜けだったけど(予定より話数減らしたのだろうか)、それ以外はマジで文句なしで面白かった。最終話の締め方、とっても良くてウルッと来てしまった……素晴らしい完結……。あと12話、ほんとこのマンガの世界の優しさと恋の尊さがギュッと凝縮されてて息が止まるかと思いました、ラストシーンが美しすぎる~。。リュウちゃん……!

ちなみに1~3巻通しての推しエピソードとしては、2巻収録の7話「杣川、春宵一刻を知る」がギュンギュンに胸に響いたということをお伝えしておきます……該当回はイケてる見た目のピュアガールとエキセントリックボーイのド直球恋の話です。よろしくお願いします。

 

モブサイコ100(14)(15)


モブサイコは2016年の末ぐらいから遅れて読み始めたんですけど、一週間で既刊全部揃えるぐらいドハマリしまして……ほんとにね、2010年代後半で最も優れた少年マンガの一つだと思うので、未読の人は絶対に読んで欲しいです。てか連載終わっちゃって人生の楽しみが減ってしまってほんと困ってるんですけど……無理……。。あとドラマは原作とは完っっっ全に別物なのでマジでお間違いのなきよう……わたしは結局ドラマ途中で脱落しました

さて、わたしは2017年時点では既にアプリで毎週欠かさず読んでいたので、コミックスは完全に所蔵&見返し用として購入していたのですが、14巻・神樹編ラストはその後の展開を分かっていてたとしても、何度読んでもめちゃくちゃ胸を引き裂かれる思いでね……ハァ……モブサイコに関する語りは感想にならないしガンガンネタバレしてしまいそうなのでちょっとでも気になる人は今すぐコミックスを買うとかマンガワンをインストールするとかでぜひ読んで下さいね!!!!!!! 

 

青年誌連載作品

あちらこちらぼくら(2)


たなと先生はBLを中心に活躍されている作家さんですが、こちらの作品は非BL!共学校に通う男子の生活を覗き見しているようなテイストのマンガです。男子高校生に夢ばかり抱いている喪女としては最高の夢コンテンツですありがとう……サブカル女が夢見る理想の男子高校生の生活だ……(※個人差があります)しかも出て来る女子もかわいいんだよね。そしてこの漫画、読み進めるにつれマジでどんどん真嶋(金髪)のガチ恋になっていくので危ない(※個人の感想です)。2巻読んでますます真嶋くんギャルになっていくわたし……やや暗い過去があり見た目はヤンキーしかし実は明るくて優しいとか反則でしょ……!真嶋くんみたいなDKと付き合いたい人生だったよ……トホホ……。

 

甘木唯子のツノと愛


どの作品も12歳ぐらい~18歳ぐらいまで、ティーンエイジャーと呼ばれるような年齢のいろんな境遇の女の子や男の子が主人公です。それぞれの年齢特有の危うくて儚い心のゆらぎがしっかりと描写されてて、読んでいると夢中になってしまって息をするのを忘れてしまうような話ばかり

「透明人間」は思春期に到達する直前の子どもの持ってる”純粋なだけではない残酷さ”の描写が絶妙だし、「IDOL」は起承転結の結がはっきり締まってないのにメッセージだけしっかりぶちまけられてるラストがめちゃくちゃ印象に残るし、「へび苺」は小枝が蛇(キヨくん)に飲み込まれるシーンがすごくエロティックで悲しいし、表題作「甘木唯子のツノと愛」はとにかくラストシーンの余白がすごい。すごいんだ……!

どの作品もストーリー重視というよりは表現や描写に重きが置かれているので、読む人を選ぶような気はしますが、好きな人は絶対に好きだと思います!!わたしはストーリーよりも表現・感情重視の作品が好きなのでめちゃくちゃハマりました。市川春子先生の短編作品とか好きな人にはおすすめできそう。

久野先生のマンガ、もっとたくさん読んでみたいです……!!

 

 

推しが武道館いってくれたら死ぬ(3)

(1・2巻はここをクリック)


ドルヲタの皆さん!!!!!!!推し武道読んでますか!?!?!?まあもう多分みんなそれなりに読んでるだろうから詳しくは割愛するけども、ドルヲタ名言がいっぱい出てくるドルヲタ必読のマンガでございます。1巻発売時に見っけてそこからずっと読んでるんですけどじわじわ人気広まってるみたいで嬉しい……まだ読んでないアイドルファンの方はぜひ読んでみてくださいね。

本作には色んなオタクが出てくるんですが、くまさんってオタクとその推しのれおの関係性、マジでアイドルとオタクの関係性として最&THE高でしかなくて、めちゃくちゃジーンと来ます……3巻ラストのくまさんとれおのやり取りも涙出そうなくらい尊いのでみんな見て……。あとえりぴよ(主人公/やばい女オタク)とその推しの舞菜のふんわり百合によるふんわりすれ違いも笑いアンドちょっぴり切ないって感じでGOOD。まあとにかくドルヲタは一度読んでから考えて欲しいということです(?)。

 

ストレンジ


ブロマンス(恋愛要素なし)モノ6本詰め作品。もうとにかく優しくて尊すぎる人間関係の話ばかりで……なんか涙腺と泣き所がおかしいタイプなので優しい空気にあてられてもう全編ダバッダバに泣きながら読みました。全然違った形の見た目や魂を持っている者同士でも、きっとお互いにとって大切な存在になり得る、っていうのが全作品を通じたテーマになっているんですけど、全部の話が本当にキラキラ眩しくてきれいです。心が浄化されるタイプのマンガですが、人によってはマジで泣けてしまうと思うので翌日出かけるときとかちょっと注意かもしれない。

なぜかBL棚に置かれている率高いんだけど、掲載メディアが「トーチ」というオルタナ系WEBマンガメディアなのでこっちにまとめさせてもらいました。BL苦手な人でも読めるし読んでほしい~~~!

 

ダンス・ダンス・ダンス―ル(5)~(7)

(6・7巻はここをクリック)



今までもバレエもののマンガはちょいちょい読んできたけど、今まで読んだ中で一番面白いバレエマンガだなと素直に思っています。クラシックバレエという伝統的な芸術を、ここまでアツく描けるのはジョージ朝倉大先生しかいないっ……!

生川のサマースクールに通うまではセンスでゴリ押ししてた潤平の「天才」的な才能が、生川に入団したことでマジもんの「天才」――センスだけでなく、努力を努力と思わずに全力で向かって才能を伸ばせる人間だったことが5~6巻で明らかになっていくの、すごく気持ちのよい展開だなと思いました。バトル漫画とか、人が強くなっていくマンガ好きな人に勧めたい。男の人が読んでも絶対面白いと思う!あと6~7巻で描かれている兵ちゃんの歪みっぷりが壮絶すぎて辛かった……Twitterのくだりは完全に自傷行為じゃねえか……そしてヌッくん見てるとリバーズエッジのルミちんの姉のことをめちゃくちゃ思い出す……笑

 

ドルメンX(1)~(4)

(2~4巻はここをクリック)


めちゃくちゃざっくりなあらすじとしては「宇宙人がアイドルになって世界征服しようとする話」なんですが、実際に読んでみるとめちゃくちゃスポ根な上に2.5次元舞台の世界がよくわかる本でびっくりしました。2.5については、好きな作品の舞台化をたま~に見に行くくらいで、ほんとにうっすらとした知識しかもっていなかったんですけど、その世界観、俳優やオタクたちの生き様がなんたるかがすっごくわかりやすく描かれており、勉強になったりいちオタクとして共感したりしました。

あと、最終刊の4巻、なんでこんな分厚くなった!?ってぐらい分厚くて、通勤しながら読んでたんですけど満員電車の中で辞書読んでる人みたいな感じになってしまって笑いました。内容だけじゃなくて製本から感じる熱量も凄かった作品でした。

ていうかなんか気がついたらドラマ化するらしいね!?深夜だから録画して見ようと思います……!

 

春の呪い(1)(2)


わたしは地獄の恋愛漫画が大大・大好きです。しかし、地獄と言っても派手にツライのは個人的にイマイチで、内側から蝕まれているのが伝わってくるような愛憎の話にグッと来るですけど……伝わってくれ……!そして「春の呪い」は結構それに当てはまるタイプのマンガでした。
ストーリーとしては「死んだ妹の婚約者と交際することになる姉の話」で、実は最初書店で見かけたときは「あーなんかよくある感じの……」って思っちゃったんです。でも読んでみたら、姉も婚約者もいろんな要素を腹に抱えており……読んでいくうちに「お……おお!?……なるほど……」みたいな感じになります。どういうことなのかはぜひ読んでみてください……!

追って紹介する同作者の「来世は他人がいい」よりもっとポップさがなくて終始ずーんとした感じの話ですが、そういうのが好きな人にはおすすめです。主人公の心理描写がすごい面白かった……!

 

 

北北西に曇と往け(1)


入江亜季大先生の新作です!!もう、表紙の青の表現が美しすぎて、美しみ~~~~!!!!ってなりながら購入しました。
アイスランドの美しい自然と美しい17歳の探偵と車と美しい女と……っていう設定&美しさモリモリなマンガなんですが、読んでみるとすごい調和が取れていて、かつストーリーもまだまだ謎だらけだけどスッキリしていて引き込まれてしまいます。あと、後半に出てきた主人公の弟、あどけなさげな美少年なんですけどオムファタル感というか曲者オーラがすごくて、こいつによってこの先のストーリーがどう引っ掻き回されていくのか、非常に気になります。。
ハードボイルドなのに繊細なところとか、とにかくバランス感覚がすごい。早く2巻が読みたいなぁ。。2巻は3/15発売だそうで……!もうすぐじゃん!楽しみ~!

 

ポテン・ヒット・ガール


オタク女たち~~~~!!!!めちゃくちゃ面白いオタク女マンガ、ここにもあるよ~~~~~!!!!!!!と大声を出して紹介したいのがこちらのマンガです。野球ファンのアラサー手前女子が主人公なんですけど、野球のこと1ミリもわかんなくても、何かに入れ込んだことがあるオタク女なら「あぁ……なるほど……」と謎の共感をしてしまうような、謎の親近感を感じつつ別ジャンルへの理解が深まっていく感じがとっても面白いです。ドルメンXもそうだけど、他の沼を覗くのって凄い楽しいよね……!あと、出て来る女子たちがどれもこれも友達にいるよ~ないないよ~な感じで絶妙。

元々BL作家としてデビューした丸顔めめ先生ですが、今年は青年誌&女性誌分野でもきっとどんどん売れていくはず……!密かに今一番注目してる作家さんです!てか今HAKOBUNEで連載してる「スーパーベイビー」っていうギャルが主人公のマンガも最高やねん……はよコミックス出て……たのむよ……。

 

めがはーと


横槍メンゴ先生の作品って「かわいくてエロ」「少女漫画っぽい絵でゴリゴリに男性向け」ってイメージが強い気がするのですが(少なくともわたしはそういう認識で読んできた)、今作は「寿命が譲渡できるようになった世界」というのがテーマの、ちょっと重めのラブストーリです。IKKI(ヒバナ)編集部、マジでいい仕事するよ……。

表題作はオムニバス形式になっているのですが、Episode 4のマンガ家の話が、もぉーーーー圧倒的地獄の百合……。なおかつ、今作における「寿命の譲渡」というテーマの業の深さをガンガンに表現している至高のエピソードです。地獄の百合が大好きな方はこのEP4だけでも絶対に読んで欲しいです。いやほんと2017年読んだ百合の中でも圧倒的重量感ですごい……よかった……女同士の愛憎っていいよね……。

あと、表紙、女の子の目にハートの箔が押されてるのマジで可愛いので是非書店などで実物を見てみてくださいね……!ここまでこの記事を読んだ人はよくわかってると思うけどわたしは特殊装丁の本が大好きです

 

モブ子の恋(1)


マジこれ語彙がなくなるタイプのマンガなんですけど……あの……一言で言うと「この恋、全力で応援したい」これに尽きます ん~~~~っヤバイ!!!!!!!

とにかくモブ子がめちゃくちゃかわいいんですよ、入江くんがまたかっこいいんだよなぁ……あの、こう、イケメン!ってわけじゃないんですけどこうささやかな美青年って感じでほんと……手がキレイで背がちょっと高くて……あともうほんとに単純に田村茜先生の絵がめちゃくちゃ好きっていう……好きな顔がいっぱい描いてあってしかも関係性まで尊いって……ハァ~~~~!!!!!ありがとな!!!!!!モブキャラの女たちもかわいいし男たちも顔がいい……とにかくキュンとする……掲載誌は青年誌だけど概念としてはめっっっっっちゃくちゃ少女漫画なので少女漫画好きはぜひ……

先日2巻も買ったのですがバタバタしててまだ読めてなくて……週末絶対読むぞ!!!!

 

 

来世は他人がいい(1)


このマンガ、主人公の吉乃ちゃんがとにかく超いい女でね……惚れちゃう……すごいカッコイイんです……。逆に深山霧島は個人的にはあまり好きではないタイプのサイコパス男だけど、顔がいい男が返り血を浴びているのはやはり美しいなと思いました。ていうか、小西明日翔先生、バイオレンスなストーリーと絵柄の相性がめちゃくちゃ良い……!ストーリーも変わってて面白いんですが、絵を見て目が楽しいっていうマンガならではの喜びを感じられるマンガだなぁと思います……!!!

しかしとにかく霧島のクセが強い!!名前のクセも強い!!笑 一応恋愛モノ……?(不安)なんですが、これこの二人が一体どう落ち着くのか、はたまた落ち着かないのかなんなのか全然わかんないとこがめちゃくちゃ面白いので、今後の展開に期待大です。

 

わびさび


前述した「推し武道」の作者・平岡アウリ先生による、百合も、そうじゃないものもごった煮で、とにかく女の子の可愛さと胸キュンが詰まった一冊です!

平尾アウリ先生の描く女の子ってめちゃくちゃ可愛くてファンタジックでありつつも地に足付いてるがある感というか……ちょっと話逸れますが、男性のために描かれた・あるいは男性作家の描く百合系作品に登場するキャラクターって、良くも悪くも「いまいち女っぽくないな~」と思うことがあり。もちろんそれが悪いということでは決してないのですが、わたしは結構二次元のキャラに「居そう」感を求める傾向がありまして……設定ぶっ飛んでるのになんかそのへんに居そう、みたいなキャラのことを好きになっちゃうんですけど、アウリ先生のマンガに出てくる女の子ってズバリそれだなぁと思うのです。そういう点で、めちゃくちゃ魅力的なのです。

マンガのストーリーとしては全体的に2000年代の別マっぽい。いや、ほんと別マだよね……!?これ完全に主観ですが、ギャグマンガは片山あやか先生の「Star man」とかと系統が近い気がするし、百合の切ない感じはアルコ先生の初期作品とかに通じるものがあるなぁと……要はすごい好きってことなんですけど……。あと、唯一の男女モノのストーリー「恋は思案の外」については、個人的にオタク(地味)男×ギャルの組み合わせがめっちゃ好きなのでめっっっっっっちゃ良かったです。性格の良いギャル is 最高 ほんと2017年一番当たりだった百合系コミックでした、百合初心者の方にもおすすめしたいです。

 

 

……っクソ長い記事になってしまった……ここまで全部読んだ人のこと、マジで褒めてあげたい……。しかしまだ女性誌編が残っているのだ……それは別記事で出しますね。

そしてこの記事を読んでもし「こういう趣味ならこういうマンガもおすすめですよ!」というのがございましたら、Twitterの質問箱とか、はてブのブコメとか、下に貼ってあるお問い合わせとかから送ってもらえるとめ~ちゃめちゃうれしいです!

あと最後にもう一回言いますが、この記事のリンクからマンガを買っていただけるとわたしのマンガ読み予算が増えます、読みたいと思ったらぜひ……この記事から……!よろしくお願いします!笑

 今年もいっぱいマンガを読みたい……とか言ってもう今年も1/6ほど終わったというのがマジで絶望。

女性誌編に続く!!(書こうと思ったけど完全に機を逃したのでまたいつか……)

 


 

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